研究テーマ
構造物の形状・変形・応力・ひずみ・運動の自動計測解析・異常検出監視システムの開発
Development of Automated System for Measurement and Analysis of Shape, Deformation, Stress, Strain and Motion, and Malfunction Detection System
研究者
森本 吉春 Morimoto Yoshiharu 和歌山大学システム工学部・教授
研究期間
1997年〜1998年(中間報告)

概 要

  1. 位相シフト走査モアレ法用装置の開発
    この方法は,投影する格子やモアレ縞や干渉縞の位相を変えながら,画像を取り込み,その画像の走査線を間引くことにより,画面上に実時間で等高線や等変位線を表示する方法である.この方法のシミュレーションを行い原理の確認を行った.つぎに,この原理に基づいて実時間で処理できるハードウェアを設計した.
  2. 位相解析システムの改良と自動化
    我々が開発した各種の位相解析法の既設の個々の実験装置の自動化を行い,プログラムの改良を行った.これまで実験装置は手動で操作し,画像取り込み用パソコンと位相解析処理用のワークステーションが別々になっていた.格子投影装置を液晶プロジェクターにすることで,格子投影の自動化を行い,ソフトを改良することでカメラやプロジェクターの位置合わせの自動化を行った.さらに機器コントロール,画像取り込み,位相解析を一つのパソコンに統合することにより,全体のシステムとしての自動化を行うことができた.
  3. 音弾性応力測定法の開発
    過去に締めたボルトの残留軸力を磁気と超音波の相互作用を用いて測定する音速比音弾性法を開発した.音速比音弾性法の高力ボルトの軸力測定への適用の可能性を調べ,実用上十分な精度で軸力測定が可能であることを確認した.
  4. 内部欠陥の形状計測法と余寿命評価法の研究
    繰り返し負荷や熱サイクルで部材内部に発生するミクロな疲労クラックやそれらが成長したマクロな欠陥を超音波スペクトルスコピー法で計測し,欠陥形状や余寿命を評価する方法について研究した.この方法を用いて鉄道車軸の車輪厚入部のフレッティング疲労き裂を非解体で評価する実験を行った結果,き裂サイズまで含め定量的な評価が可能であることが確かめられた.

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